作曲の基礎を学ぶことで、感情を揺さぶり、人の記憶に残るような名曲を作曲できるようになるかもしれません。音楽業界でのキャリアを歩み始めたいという方は、今回紹介する作曲のテクニックをぜひ参考にしてみてください。実際、偉大な作曲家たちは新鮮な音楽と歌詞を制作するとき、これらの実用的な戦略を使っているそうです。

キャッチーなメロディを書く

何百万もの曲が、同じ3コードや4コードで進んでいきますが、なぜそのような曲が私たち人間の心により強く残るのでしょうか?答えは簡単で、そうしたメロディが耳に残りやすいからです。メロディは、曲作りのプロセスの中で最も重要な要素であるので、人々の耳に残る曲を作りたいなら、メロディに注力しましょう。大ヒットするメロディというのは、ほとんどの場合、いくつかのジャンプをふみながら、段階的な動き(半音または全音の上昇または下降)(任意の大きな音程の上昇または下降)で進行していきます。

幅広いコードを使う

ただシンプルに数個のコードだけを使用すると、音楽的思考の幅が狭まってしまいます。メジャー、マイナー、ドミナント、リデュース、オーグメンテッドなど、多様なコードを使って曲を作ると、より複雑で魅力的なサウンドになります。

 

印象に残るリズムを作る

カントリーミュージックの名曲からヒップホップの名曲まで、人々の印象に強く残った曲の大半は、リズムパターンを持っています。ファンキーでシンコペーションの効いたメロディやバックトラックが、どのように曲のキャッチーな構成要素になり得るかに注目して、自分の曲のリズムを試してみるといいでしょう。

リフを中心に作曲する

ギタリストでもピアニストでもベーシストでも、あるいは楽器を持っていない人でも、曲全体を支えるリフを書くことはできます。ロックバンドRage Against the MachineのギタリストTom Morelloが奏でるファンクメタルベースラインや、ラッパーJay-Zの楽曲『Dirt Off Your Shoulder』のフックなどにあるように、リフは曲全体を支えてくれ、ソングライティングにおける最強のツールの一つなのです。

生演奏できる曲を作曲する

現代の作曲家は、最新の音楽制作機材を使用し、音楽制作スタジオでデジタルアンサンブルを作ることができます。デジタル・オーディオ・ワークステーション(DAW)プログラムは、もちろん素晴らしい作曲ツールではありますが、ライブパフォーマンスも同様に重要です。レコード会社の役員たちは、パフォーマーがライブの観客とどのように相互作用するかに関心を寄せる傾向にあるので、作曲する音楽は、レコーディングされたときと同じくらい、ライブで演奏されたときに魅力的でなければなりません。

作曲のために楽器から離れる

ピアノやギターに向き合いながら作曲するのは、理にかなっています。たいていの場合、うまくいくでしょうが、このやり方では、既成概念にとらわれてしまい、作曲のスランプに陥ってしまう可能性があります。そこで、楽器を手放して、屋外を歩きながら、脳の中で曲やリズムを作ってみましょう。何かいいアイデアが浮かんだら、スマートフォンのボイスレコーダーで録音してください。録音できたら、再び楽器を手に取り、どうやって楽器で演奏するかを考えましょう。

いろいろな曲のフォーマットを試す

ほとんどの曲は、イントロ、ヴァース、プレコーラス、コーラス、ブリッジ、楽器ソロ、コーダかアウトロという流れで構成されていますが、時には変化球をつけてみましょう。例えば、ヴァースとコーラスを交互に繰り返すだけではない曲を制作することは、新たな挑戦となるはずです。