三木 蓉子 MIKI Yoko

ピアノ

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、同大学器楽科ピアノ専攻を経て、同大学大学院室内楽科修士課程修了。カタルーニャ高等音楽院(スペイン)修士課程修了。

第1回ヴァレッタ国際コンクール第1位。第4回スペイン音楽ピアノコンクール第1位グランプリ受賞。第24回市川市新人演奏家コンクール優秀賞受賞。第3回ロシアンピアノスクール選抜演奏会に出演。

これまでにピアノを金井玲子、中山靖子、迫昭嘉、藤井一興、ピエール・レアク、室内楽を松原勝也、オルガンを坂戸真美の各氏に師事。

Q. これまでに受けたレッスンのなかで、一番印象に残っているレッスンのことを教えてください。

A. バルセロナ留学中、イタリア人のクラリネット教師の公開レッスンで、友人とブラームスのクラリネットソナタ第2番を演奏する機会がありました。先生は、新しい音形が登場する度、そこにリアルな情景描写とセリフを当てはめ大声で歌いながら演技を続けました。ブラームスなのにオペラブッファみたい・・と最初は違和感がありましたが、躍動感のある生き生きとした音楽が誕生しました。演じて奏でる、「演奏」とはこの事か、と痛感したレッスンでした。

Q. 演奏活動をするうえで大切にしていることは何ですか?

A. どの音楽現場も、多くの人たちの支えがあって成り立っています。共演者や仕事仲間だけでなく、私生活においても、全ての出会いに感謝の気持ちを持って、なるべく自分の言葉で相手に気持ちを伝えるようにしています。時間・空間・感情を今共有しているな、という実感がより良い音楽につながると考えています。

Q. いくつかの楽器を並行して習得することのメリットはなんだと考えますか?

A. 私は今ピアニストとしての仕事の他に、オルガン奏者としても舞台に立つことがあります。同じ鍵盤楽器ですが、奏法が全く違うために、ピアノ演奏では無意識になっていた「自分の身体の習慣」を客観的に意識することができます。新しい楽器の習得には時間がかかりますが、より多くの知識も増えますし、音色に対する感性も豊かになります。そして、改めてピアノ曲に立ち返った時も、新しい発見の喜びがあります。